親知らずは抜くべき?残せる条件と抜去が必要なケースの見分け方

「親知らず=抜歯」というイメージが強く、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

歯科医院で指摘されても、今現在痛みがないと「本当に処置が必要なのか」と疑問に思うのは無理もありません。

実際のところ、親知らずは必ず抜かなければならないものではありません

しかし、放置することで他の健康な歯に悪影響を及ぼすなど、早めの対処が望ましい状況もあります。

納得して治療を選択していただくために、判断基準を詳しくお伝えします。

目次

抜歯せずに様子を見てもよい親知らずとは?

お口の中の状態が以下に当てはまる場合は、急いで抜く必要はなく、定期的なチェックで経過を追うことが一般的です。

  • 正しい向きで生え揃っている
    上下の歯がしっかり噛み合っており、食事の際などに役立っている状態です。
  • 清潔な状態を保てている
    一番奥までしっかりと歯ブラシが届き、汚れが残っていない場合です。 虫歯や歯ぐきの腫れを引き起こすリスクが抑えられます。
  • 痛みなどの自覚症状がない
    これまでに一度も違和感や腫れ、痛みを感じたことがないことが条件となります。

このようなケースでは、無理に抜かず、ご自身の歯として大切に維持していく方針がとられます。

(参照リンク:日本歯科医師会 テーマパーク8020「親知らず」

抜歯が望ましい親知らずの状態

奥歯の奥に斜めに埋まっている親知らずと、その周囲に痛みが出ている様子を描いたイラスト

一方で、お口全体の健康を維持するために、抜歯を選択したほうがよいケースもあります。

状態とリスクの比較表

歯の状態起こり得る問題対処を勧める理由
横や斜めに向いて生えている隣の歯を圧迫し続ける歯並びに影響したり、原因不明の痛みが出たりするため
半分だけ顔を出している隙間に細菌が溜まる虫歯や智歯周囲炎(奥歯周辺の炎症)を招きやすいため
何度も腫れや痛みを起こす症状が繰り返される一度トラブルが起きると再発のリスクが高く、悪化しやすいため

(参照リンク:公益社団法人 日本口腔外科学会「親知らずについて」

【重要】手前の健康な歯を道連れにしないために

親知らずの放置で最も避けたいのは、一生使い続けたい手前の奥歯を傷つけてしまうことです。
親知らずが隣の歯に干渉していると、気づかないうちにその歯の根を溶かしたり、重度の虫歯を誘発したりして、結果的に大切な歯の寿命を縮めてしまう恐れがあります。

「痛くなってから考えよう」の落とし穴

「今は困っていないから」と先延ばしにすることには、リスクも伴います。

激しい痛みや顔の腫れが出てから受診すると、すぐに抜歯の処置ができない場合があるためです。

特に「智歯周囲炎(ちししゅういえん)」という強い炎症が起きていると、以下のような支障が生じます。

  • 麻酔が効きづらくなり、処置の際の痛みを抑えきれないことがある。
  • 炎症を鎮めるための消毒や投薬を優先し、抜歯までに数回の通院が必要になる。

クローバー歯科での診療の進め方

親知らずを抜くかどうかの判断のために、模型と資料を指し示す歯科医師(背後)の説明を、納得した表情で聞く日本人女性の様子

「抜いたほうがいいのか分からない」という段階でのご相談も歓迎しております。

当院では、患者様が納得して治療を選べるよう、以下の流れで丁寧な診断を行います。

  1. 精密な検査(レントゲン)
    レントゲンなどを使い、歯の根の向きや神経の位置を正確に把握し、安全な処置に備えます。
  2. 分かりやすい状況説明
    検査画像をお見せしながら、現在の状態と将来予測されるリスクについて詳しくお伝えします。
  3. 最善の方針をご提案
    「将来のために抜く」か「今は温存して経過を見る」かを、患者様のご希望を尊重しながら一緒に考えます。
  4. 負担の少ない処置
    抜歯を行う場合は、当日ではなく、体調やご予定に合わせて改めて時間を確保し、リラックスした状態で受診していただけるように配慮いたします。

まとめ:ご自身の判断だけで放置せず相談を

親知らずを抜くべきかどうかは、生え方の角度、日頃の磨きやすさ、症状の有無、そして将来のリスクを総合的に考慮して判断する必要があります。

歯科医院での客観的な診断を受けることが、一生続くお口の健康を守る第一歩です。

少しでも不安がある方は、まずは当院へお気軽にご相談ください。

より詳しく知りたい方はこちら

口腔外科についてや診療の流れなど、下記ページからご確認いただけます。

明るい洗面所で、鏡に向かって丁寧に歯磨きをして晴れやかな笑顔を浮かべる日本人女性の様子

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監修医師

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